Circular Polarizationアミノ酸 L型

宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見
オリオン大星雲 M42 の中心部で、円偏光という特殊な性質を持った赤外線が、太陽系の400倍以上もの広さにわたって観測  アストロバイオロジーの論文誌「Origins of Life and Evolution of Biospheres」のオンライン版2010年3月7日号に掲載 国立天文台:アストロ・トピックス(546)
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000546.html
本観測結果は、オリオン大星雲のような大質量星が生まれる領域に広がる円偏光に、原始太陽系星雲がさらされた結果、地球上の生命の素となるアミノ酸が「左型」になったことを示唆しています。
国立天文台PR:宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~fukue/pr2010-0406/index_j.html

SpringerLink - 学術論文
"Extended High Circular Polarization in the Orion Massive Star Forming Region: Implications for the Origin of Homochirality in the Solar System "
http://www.springerlink.com/content/q0k1k74u76451557/
fulltext
http://www.springerlink.com/content/q0k1k74u76451557/fulltext.html

アミノ酸の鏡像異性体、 L型
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~fukue/pr2010-0406/background.html

[0901.1401] Near-Infrared Circular Polarimetry and Correlation Diagrams in the Orion BN/KL Region: Contribution of Dichroic Extinction
http://jp.arxiv.org/abs/0901.1401



Amino Acid Mimetics
化学による生体分子の摸倣
アミノ酸(アミノ酸前駆体)
中性子星の回りに捉えられた電子は高速で回転するため,「シンクロトロン放射光」が発生する。これが光を出す方向により円偏光となる。
1998 年,ベイリー(J.Bailey)らは,宇宙空間に円偏光が存在することを見いだした。また,アミノ酸(もしくはアミノ酸前駆体)に円偏光を照射すると,一方の光学異性体が他方よりも早く分解あるいは生成することも報告されている。
以上のことから,次のようなシナリオが描かれる:
星間で生成したアミノ酸(前駆体)に中性子星からの円偏光が当たり,L 体のアミノ酸(前駆体)の過剰が生じる。これが原始太陽系星雲中で彗星や微惑星に取り込まれ,それらにより原始地球に運び込まれる。
原始海洋中で何らかの自己触媒的な反応の結果,L体の過剰が増幅され,生命誕生に使われた。このシナリオが正しいとすると,地球外有機物は生命誕生に不可欠なものということになる
リンク切れ
http://www.suken.co.jp/subject/rika/sc_net/28/Sc28-3.pdf